キリムの価格について
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手織り製品に基本的に適応されるルールとして、製作にかかる時間が長ければ長いほど、また織りが細ければ細いほど、値段は高くなる傾向があります。絨毯やギャッベはパイルがある織り方ですので、結び目を数えてその細かさで値段を大体鑑定することができますが、キリムはパイルがない結びですので、その方法で鑑定することは困難です。
手織り製品に基本的に適応されるルールとして、製作にかかる時間が長ければ長いほど、また織りが細ければ細いほど、値段は高くなる傾向があります。絨毯やギャッベはパイルがある織り方ですので、結び目を数えてその細かさで値段を大体鑑定することができますが、キリムはパイルがない結びですので、その方法で鑑定することは困難です。またキリムの基本素材はウールですが、縦糸には産地によってはコットンも使われています。コットンの場合は縦糸の細さを判別できますが、ウールの場合は縦糸の細さや結びの細かさを鑑定するのがさらに難しくなります。
価格査定を難しくする他の要素としては、素材の染色方法です。最近はキリムの草木染めがイランで浸透し始めており、草木染めのキリムは市場に出ている数がまだ少ないため、価格のがかなり高く設定されています。キリムは遊牧民的な敷物であるため、ウールの素材や種類も様々なので、さらに様々な要素を考慮しなければいけません。しかしやはり基本的には、織り方が細かければ細かいほど、また面積が大きいものほど、キリムの値段も高くなります。