ペルシャ絨毯の素材
手織りペルシャ絨毯の素材の組み合わせは、産地ごとに違います。絨毯を作るときは縦糸と横糸を使いますが、現地イランでは絨毯の素材を横糸(パイル)の種類で判断します。つまり、縦糸がウールのものをウール製、横糸がシルクのものをシルク製と決定します。基本的には、産地ごとに絨毯に使われる素材の組み合わせが決められていますが、それ以外の組み合わせもありますので、素材の組み合わせのみで産地を判断することはできません。日本では、絨毯の素材を説明する時に縦糸の種類も含めて紹介する事が多い為、下記に絨毯の素材の組み合わせと産地をご紹介致します。
ペルシャ絨毯は、その美しさ、耐久性、芸術性など、多くの優れた特徴を持つ絨毯です。ペルシャ絨毯の素材は、主に以下の4つに分類されます。
1. 羊毛
ペルシャ絨毯の素材として最も一般的なのが、羊毛です。羊毛は、柔らかく、吸湿性・放湿性に優れ、保温性にも優れています。また、弾力性があり、汚れにも強いという特徴があります。ペルシャ絨毯に使われる羊毛は、主にイランやトルコの羊毛が使われます。
2. シルク
シルクは、羊毛よりも高級な素材です。シルクは、光沢があり、肌触りが滑らかで、耐久性にも優れています。また、発色性が良く、鮮やかな色彩で表現することができます。ペルシャ絨毯に使われるシルクは、主に中国やインドのシルクが使われます。
3. コットン
コットンは、比較的安価な素材です。コットンは、吸湿性・放湿性に優れ、肌触りがサラサラしています。また、汚れにも強く、お手入れが簡単です。ペルシャ絨毯に使われるコットンは、主にパキスタンやインドのコットンが使われます。
4. レーヨン
レーヨンは、人工的な素材です。レーヨンは、光沢があり、肌触りが滑らかで、発色性も良いです。また、比較的安価な素材です。ペルシャ絨毯に使われるレーヨンは、主に中国やインドのレーヨンが使われます。
**ペルシャ絨毯の素材は、1種類だけの場合もあれば、複数の素材を組み合わせた場合もあります。**素材によって、絨毯の質感、色合い、耐久性などが変わってくるので、自分の好みに合わせて選ぶことが大切です。
ペルシャ絨毯を購入する際には、素材だけでなく、模様、色合い、サイズなども考慮して選ぶことが大切です。
ペルシャキリムの素材産地別に
イランで、各産地で作られている絨毯の素材は、基本的に決められていますが、
一概に、そうとは言えません。
現地イランでは、絨毯の素材を、横糸(パイル)の種類で判断します。
パイルがウールの絨毯をウールで、パイルがシルクの絨毯をシルクと言います。
現地では、縦糸の種類は、絨毯の素材とは判断されません。
日本で、じゅうたんの素材を、説明する時には縦糸の種類も含めて紹介する場合
が多い為、下記で絨毯の素材を各産地別にご紹介致します。
絨毯の産地 縦糸 横糸
クム シルク シルク
ナイン コットン シルク&ウール
イスファハン シルク シルク&ウール又はウール
タブリズ コットン又はシルク シルク&ウール
カシャーン コットン又はシルク ウール又はシルク
アルデビル コットン ウール
アルデカン コットン ウール
ヤラメ ウール ウール
クチャン ウール ウール
マシャッド コットン又はシルク ウール