キリムの作り方

キリムの作り方は各産地や各国ではさほど変わりはございません、素材はウールが殆どですが、まれにシルクの素材もございます。作り方は下記の通りです。

ペルシャキリムの作り方

イランは国土が広く自然が豊富な為、キリムのウールの素材となる羊が沢山育てられています。イランでは毎年放牧された羊の毛をカットし、キリムの材料となる高品質のウールを作ります。

刈った羊毛をキリムの材料にする

カットされた羊毛からキリムを織ることのできるウール素材を紡ぎあげるまでには、色々なプロセスが必要です。 このとても重要なプロセスをペルシャ語では”パシュムリシィ”と呼びます。このパシュムリシィは昔は全て手で行われていましたが、最近では生産性を上げるため大きな工場が出来ています。

ウールを紡いだ後は、ウールを必要な色に染めていきます。ウールの染色は、手織り絨毯に欠かせない非常に大事なプロセスです。この材料を染めるプロセスをペルシャ語で”ラングラジィ”と言います

これでやっと素材が整いました。ここからキリムを織ることが始まります。昔から今も変わらず、キリムを織る時は、2パターンの織り機（縦織り機、横織り機）を使って織っていきます。キリムの織る人によって、又は織る場所によってこの2パターンの織り機を利用してキリムを織っていきます。