ペルシャ陶器
絨毯にもシルクロード の歴史がある様に、1000度以下の低火度で焼かれるペルシャ陶器にも長い歴史があります。 その洗礼された美しさは「ペルシャ 陶器カラーブックス」など本が発行されるほど人気があるのです。
気品に高いペルシャ陶器は、アリヤギャラリーでも絨毯と同じ様に人気があり、コレクターの人達が度々足を運びます。日本の美術館で展覧されているアンティークたちと同じ様に色付けまで、ペルシャ陶器は全て手作業です。
日本にも大きな影響を与えた陶器。アリヤギャラリーで手に取ることが可能です。
日本の食卓にもぴったりとマッチし、お酒の席でもご利用が可能なため料亭やホテルなどでも見かけることがあるかもしれません。
そして、絨毯と同様に手作業のため全く同じものが世界に2つとないのが特徴でもあります。人気商品の鮮やかなブルーを施したものが一番人気がありますが、ワイングラスなどのガラス製品も、いつもの晩酌のクラスが一段高くなる様な気がすると言われています。ブルーはペルシアン陶器の中でも一番歴史が古く、紀元前3千年も前よりペルシャの人々に愛用されており、ペルシャ陶器の製法は、シルクロードを渡り世界各国で注目を浴びました。カピス海の色をイメージしていると伝えられているこれらの陶器は、普段の食卓を艶やかにしてくれるはずです。
ペルシャ陶器の歴史
8世紀ごろサーサーン朝より技法が伝わったとされています。アンテイークものは年代を特定することが難しいといわれているほど、技法をしっかりと守られているからであるといえます。その後のアッバース朝より新しい技法が生み出され、ペルシャ陶器にも新しい風が吹き始めました。そして、10世紀ごろから13世紀ごろにはさらに発展し、青釉陶器、ラスター彩陶器、ミナイ手陶器などがイスラームの世界の他地域にも広がり始めました。ちょうど、ユーラシア大陸で東西の文明の交流が盛んに行われていた時代ではないでしょうか。
14世期を過ぎたあたりより、ラピスラズリを意味する鮮やかな青の釉薬が使用される様になりました。1301年に発行されたカシャニ氏の本には、様々な製作法が記載されています。中国陶器とペルシャ 陶器は世界二代陶器といわれており、テヘランにあるアーブギーネ博物館には、紀元前400年以前の陶器が展示されています。日本においても、三杉隆敏著書でペルシャ陶器が詳しく紹介されているほど、陶器の世界では宝石とまで称されています。有名な産地では、近年様々な新しいデザインが施されている様です。
ペルシャ陶器の有名な産地は、サーヴェ、レイ、カシャーンなどが有名で、この辺りでは多くの遺跡が発掘されています。イランへ訪れた際には、これらの地域を観光されてみるのもおすすめです。
日本の陶芸家までも魅了しているペルシャ陶器、ぜひ手にとってご覧ください。