ギャッべとキリムの違い
よく似ているギャッべとキリム。この2つの一体何が違うのでしょうか?パッとみた感じではあまり違いがなく、「これはギャッべです」と紹介されるとそうですかと即答してしまいそうなほど似ていて、見分けがつかない人も多いかと思われます。
ギャッべ
ギャッべが遊牧民が手作業で織り上げ、染色をしている絨毯であるこは有名ですが、本場イランのザクロス山脈を生活の拠点としている遊牧民が織り上げた絨毯をギャッべと呼びます。
羊毛のみと草木染めのみで染色した絨毯です。
ギャッべのアンティークが薄くて軽いのには、理由があります。これは遊牧民である織元が移動をしやすく、子供でも移動が可能な軽さに仕上げているのです。すべてが一点もののギャッべは、素朴なデザインが多く、すべてが一点ものであるというところに大きな価値があります。
特に寒い時期には、暖かく身体を寒さより守ってくれ通気性もよくサラッとした手触りのものが多いです。
<おしゃれ丸ギャッベ、手織りオリジナルペルシャギャッベ37172>
キリム
キリムは同じ遊牧民によって織られている絨毯ですが、歴史を辿ればトルコのアナトリア地方を遊牧するチュルク族によって織られ始めました。芸術性がとても高く、デザインもギャッべとは異なる幾何学的模様的なものが多いといえます。織り上げられてから15年未満のものはニューキリム、100年未満のものはオールドキリムと呼ばれています。
オールドキリムとニューキリムは降り方が異なり、オールドキリム方は高級品として扱われています。
産地によって色や模様も異なりますので、コレクターから人気の商品であるともいえます。
<画像はシックなキリム玄関マット、シラズキリム46501>