関西豆知識
関西豆知識
着倒れの京都・食い倒れの大阪・履き倒れの神戸
遠方から、アリヤカーペットへお越しいただくお客様は、関西地域をお楽しみいただいてお戻りいただきたいと思っております。
関西といえば、着倒れの京都・食い倒れの大阪・履き倒れの神戸の3都市がすぐに思い浮かばれるはずですが、この3つの都市で話されている関西弁は、同じ関西弁でも違うのはご存知でしょうか?
京都で話す関西弁を「京都弁」と呼び、大阪で話す関西弁は「大阪弁」、そして神戸で話す関西弁は「神戸弁」と呼ばれています。
同じ関西弁には間違いがないのですが、動詞が少しかわったり、イントネーションがかわったり、語尾がかわったりなど微妙に異なります。
京都弁
3つの関西弁の中でも、ゆっくりと話す関西弁として知られています。よく知られている京都弁の語尾として「〜やす。」「〜どすえ。」などがありますが、一般的に話されてはあまりいないようです。丁寧な関西弁、それが京都弁です。
ここ気をつけて〜京都でのお買い物〜
毎日観光客で溢れかえる京都ですが、京都では「値切り」はお客様からしてしまうのはN G
です。お店の人から、「サービスで」と言われて初めて少しディスカウントしてもらえます。
大阪弁
どこからどこまでが冗談かが、全く見当がつかない大阪人の会話。話すスピードは関東の人とあまり変わりがありませんが、語尾に「〜してはる。」「〜よった。」などと使われることが多いのです。一部の京都の人でも同じ語尾を話されていますが、基本は大阪が発祥地となります。
ここ気をつけて〜大阪でのお買い物〜
大阪と聞けばまず「値切ってなんぼ」の言葉が頭によぎる方、いらっしゃいませんか?
大阪の人はとても気前がよく、コミュニケーションを大切にしますので、親切心より"値切り"が行われています。
この大阪名物「値切り」には意味があり、"末長く仲良くしましょうね" "あなたは良い人ですね"と言った意味が込められていることがほとんどです。
そして、お店によっては、お客様の方からも値切り行為が可能なのが大阪という街です。お客様が値切り交渉に入るのを、お店の人は"愛嬌"として受け取ってくれる場合が多いので、勇気のある方、是非試してみてはいかがでしょうか?
ただし商店で通用する値切りは、大きなお店や百貨店では「失礼」となりますのでお気をつけください。
神戸弁
関西弁の中で一番話すスピードが早いのが、この神戸弁。普通の人であれば話についていくのが精一杯のはずです。神戸人同士での会話についていくのには、それなりの集中力が必要とされてくると言われるほど、"早い"です。そして"会話中で必要がない"と認識されれば必ず主語を飛ばして話すのも特徴です。
有名な神戸弁をあげると、「捨てる」→「ほかす」「行ってる」→「いっとう」と、同じ関西人内でもこの2語だけで、「アッ、この人神戸の人ね」とわかってしまうほどです。
ここ気をつけて〜神戸でのお買い物〜
履き倒れと言われている神戸ですが、靴のお店が多いわけではないのが少し残念なところです。この履き倒れの意味は、「靴の商いをしている人が多い」を指しています。
京都の着倒れはたくさん着物のお店がありますし、大阪は食い倒れにちなんでレストランや居酒屋などたくさんあるのですが、神戸の履き倒れだけは、「商い」として用いられているようです。
お店も百貨店が多いのが特徴で、一般的には普段お買い物に行く「市場」以外では値切りはあまり発生しません。